内助の功は時代遅れ?頑張っても認めてもらえないモヤモヤを晴らす方法

自営業の夫を支えていても、誰も感謝してくれないし、お金はもらえないし、内助の功って何?
内助の功が美徳みたいに言い出した人誰?って思いますよね。
なんなら外で仕事してる方が誰かしら感謝してくれるし給料もらえるし、内助の功を言い始めたやつをますます疎ましく感じますよね。

まりまり

私は自営業をする夫を長らく支えてきました。もちろんずっと給料なしでタダ働き。
何度「労働基準法」をググったことか。
いくら調べても、家族だったら協力してあげないと‥みたいな答えしかなくて、現実的にも自営業の夫に協力するしかなくて、ひたすらモヤモヤしていた時期がありました。

妻としては家事なんかも当たり前に任されてるのに、自営業の手伝いまでさせられてしかも誰からも認められないし世間から認められたり褒められたりするのは代表者である夫だけ‥というモヤモヤを晴らす方法を紹介します。

内助の功を強いられる主婦がモヤモヤする理由

内助の功は夫を影で支える妻って意味ですが、「影で」っていうのが内助の功のポイントな気がします。夫の仕事は世間から評価されるのに、夫を支える主婦の仕事は影に隠れているため評価されません

モヤモヤの内訳

内助の功を強いられる主婦のモヤモヤを分析してみました。

  • 主婦の仕事には経済的な価値が与えられない(主婦をしてても給料もらえない)
  • 主婦の仕事は成果が見えにくい(評価されない)
  • 専業主婦は「何もしていない」とみられがち(参照記事
  • 社会との接触が限られるため、孤独感がある(夫しか話し相手がいないのに「忙しい」とか「疲れてる」とか言われる)
  • なぜか「完璧」を求められる(完璧な主婦の定義も曖昧なのに)
  • 社会的評価がつかないので自己評価も低くなりがち
  • 夫を支えるためにキャリアを諦めた場合もあり、仕事への未練がある(あのまま働けていたら夫より稼いでたわと思う)
  • 常に家族を優先するため自分を犠牲にしている(自由な時間がない)

主婦の仕事は認めてもらえなくて感謝もされない

自営業の夫を支えても、支えている主婦の仕事には経済的な価値を与えられないし、そもそも主婦の仕事は夫の影に隠れているので世間から評価されることもありません。
家事とか子育てとか、夫の世話もそうですけど、成果地点を決めることができないので褒められたりすることもありません。

子どもを産んで1歳まで育てたらゴール!とかではないですもんね。
子育ては段階があるにせよずっと続きますし、いつの間にか終わってます。
決まり文句で「お父さん、お母さん、ありがとう」みたいなのがありますけど、「お父さん」大変な時に子育てに関与してないよね?みたいにモヤモヤするわけです。

明確なゴールがないからこそ、主婦にはご褒美とかいう概念もありません。
外で仕事をしていたら、例えば「この仕事が終わったら飲みに行こう」とかご褒美を設定することがあります。
自営業の夫も然り、設定したゴールを達成したら飲みに行ったり趣味に出かけるわけです。
でも主婦は明確なゴールを設定するのが難しいため、ご褒美を設定するのも難しくなります。
さらに、そのご褒美タイムと子どもや家の用事が重なったら?
当然、ご褒美タイムを中断する、つまり犠牲になるのは主婦です。

なんか、主婦はないがしろにされがちだなと思うんですが、じゃあ主婦がいなくなったらどうなるか考えてみました。

もし夫を支える主婦がいなくなったら?

もし主婦という概念がなくなったら‥
自営業を無料で手伝ってくれるとか、仕事に集中できるように身の回りのサポートをしてくれるという概念がなくなったら‥

主婦がいなければ夫の負担は今より増える

  • 自営業の場合はスタートアップの一番厳しい時期に「無料で」手伝ってくれる人を探さなければいけない
  • 会社員の場合は、会社から与えられた仕事以外の身の回りの用事もしなければいけない
  • 子どもがいる場合は急な体調不良などにより、仕事をキャンセルせねばならない

主婦という概念がなくなったら、夫は仕事に集中できる時間が減りますね。

その分、収入も減るかもしれません。

でも妻が夫と同じように外で仕事をすることで、減った分以上に収入が増える可能性もあります。

主婦の方でさすがに「何もしてない」って人はいないので、主婦という概念がなくなったら時間に余力ができるし、収入を増やすことは可能です。しかも外で仕事をしていたら社会とのつながりも確保できて、頑張りに応じて評価もされます。
もちろん、妻も仕事以外の身の回りの用事を自分でしなければいけませんし、子どもがいる場合は急な体調不良などにより仕事をキャンセルしなければいけないこともあります。

ただ、主婦という概念がなくなって、大人がそれぞれにしっかり分担できれば、仕事に集中できる、家族としての総量は増えると思います。
もし主婦という概念がなくなって、これまでの主婦業がしっかり価値化されるか、どんな形かはわかりませんが主婦という概念がなくなったら、夫が100%仕事に集中できていた量よりも総量は大きくなると思います。

主婦という概念がなくなったら、夫婦がそれぞれに仕事に集中できていい未来になると思うんですよね。
「女が家事をすべき」とか「子どものことはお母さんが」みたいな概念がなくなれば、夫婦がもっと協力できると思います。
異論は認めます。

モヤモヤを晴らす方法

私は夫や周囲から内助の功を強いられて、誰からも認められないし、褒められたり評価されるのはいつも夫でした。それでモヤモヤしていた時にやっていたことを紹介します。

  • 夫の悪口をノートに書き殴る
  • 夕飯をめちゃくちゃ質素にしてやる
  • 夫のクレジットで買い物をしてやる
まりまり

これらはモヤモヤには効果ありませんでした。モヤモヤが増幅するだけというか‥

モヤモヤ解消に一番効果があったこと

内助の功をやってきた身として、モヤモヤに一番効果があったのは、「内助の功を極めること」です。
夫だけが賞賛されて夫だけが感謝されて、私は影の存在で、陰ながら支えても褒められず認められずモヤモヤしていました。
でも、離婚しない限り影の存在であることは変わらないんですよね。
じゃあいっそのこと内助の功を極めてやろう!めっちゃ支えてサポートして、ビッグな男にしてやろうと。
内助の功を極めたら、天下統一とまではいかなくても、なんかすごいことになるかも?という下心を持って

具体的な行動

内助の功を極めるのは具体的にこんな感じです。

  • 夫が失敗しそうなことを予測して失敗しないように先回りして行動する
  • 夫が苦手なことを「代わりにやろうか?」と申し出る
  • 夫が社会で評価されたことを「よかったね」と本心から(っぽく)喜ぶ
  • 夫がカッコよく見えるように仕立てる

いやいや、内助の功なんてバカらしくてできないわと思われましたか?私も、何度も挫けそうになりました。いつも夫の尻ぬぐいばっかりしてるような気持ちにもなりました。
でも内助の功を極めたらどうなるのか、知りたい気持ちもありました。
一度の人生なので、一回極めたろうと。

自営業の夫が仕事に集中して、売り上げを伸ばせるように全力で仕事のサポートをしました。
そうしているうちに自営業が法人化して、収入も増えました。
夫が1人で頑張ってた時よりも遥かに収入が増えてきて、私にも経済面でメリットが出てきました。
自営業が軌道に乗ってきた頃から「仕事がうまくいってるのはまりちゃん(妻)のおかげ」と言うようになってきて。自営業でバリバリ成功したい熱血タイプの夫なので「俺が、俺が」が口癖だった男がですよ。

内助の功を強いられていたモヤモヤは、内助の功を極めて「マジで夫がめっちゃ成り上がれるようにやったろう」と決めたことで、晴れました。

極めた結果として事業は法人成り、夫は代表取締役になりましたがやはり賞賛されるのはいつも夫、感謝されるのもいつも夫です。
私が会社の売上にいくら貢献しても、世間からは「夫がすごい」という風に映っています。
でも、もうモヤモヤしない
たまに、夫ばっかり「すごい」って言われていいな。って思う時もあります。けどすぐに「まぁいいか」となります。
なぜなら夫がビッグになればなるほど私は経済的に潤い、さらに夫から感謝されて気分よく過ごせているからです‥

最後、自慢みたいになりましたね。
でも内助の功を強いられてモヤモヤしている方は、一度、内助の功を極めてみるのも検討していただけたらと思います。