自営業を1人で始めるために簿記は必要?経理の知識はどうしたらいい?

自営業を1人で始める場合に帳簿はどうやってつけるのか気になりますよね。
フリーランスとして始めたばかりの人にとって確定申告などの経理をどうするのか、誰に相談したらいいかわからない方も多いと思います。いきなり税理士さんにお願いするのは費用の面でもハードルが高いものです。

まりまり

私たちは夫婦で会社経営をしていますが、最初はもちろん個人事業主でした。ゼロから個人事業主としてスタートし、経理のことや確定申告もやってきたので、これから自営業を始める方に向けて、簿記の知識はあった方がいいのか、どうやって勉強をするのかについて紹介します。

自営業を1人で始めるために必要な簿記の知識

自営業を始めるために必要な簿記の知識は、最小限で良いと思われます。
簿記の知識を習得する目的というのが、自営業を始めるためのものとは少しずれているからです。

「商業簿記」は、購買活動や販売活動など、企業外部との取引を記録・計算 する技能で、企業を取り巻く関係者(経営管理者・取引先・出資者等)に対し、適切、かつ正確な報告(決算書作成)を行うためのものです。

簿記|商工会議所の検定試験 より

簿記の知識を習得する目的は、正確な決算書を作成することです。
自営業の目的は、人によるかと思いますが多くの場合、できるだけたくさんの利益を生み出すことです。

正確な決算書を作ることは、自営業のゴールではありません。
決算書は融資を受けたりするときには必要になりますが、自営業を始めるにあたって必ずしも最初から融資は必要とは限りません。

簿記3級の中で自営業の経理に役立ったこと

  • 特になし
まりまり

私は大学の専攻が商業で、簿記3級が必須科目になっていたため簡単な知識はあったのですが、自営業を始めるにあたって役に立った知識は特にありません。

簿記3級では仕訳とかを学習していきますが、1人で自営業をこれから始める場合、仕分けるものが特にないというのが大きな理由です。
あと、個人で確定申告をやってみて、簿記の知識が役立ったとは思いませんでした。

そうとは言っても自営業を始めると確定申告をしないといけないし、確定申告って難しそうですよね。

自営業を始めたばかりの人が経理の知識を得るには

確定申告をするためには税理士さんに依頼しないといけないイメージがあったんですが、依頼の料金を聞いてびっくりしました。
私が当時聞いたのは、毎月数万円でした。自営業を始めたばかりで売上が少ない所に毎月固定で数万円支払うのは痛すぎます。
確定申告の時期だけスポットで税理士さんに依頼しているという知人もいましたが、スポットで15万円ぐらいと言っていました。

どちらにせよ、自営業を始めたばかりの当時の私たちには高すぎて。
でも確定申告はしないといけないので、どうしたらいいか必死に探しました。

それで見つけたのが、商工会議所のサービスでした。
商工会議所で無料の税務相談をやっていて、そこに相談に行きました。
確定申告に必要な知識は、商工会議所で無料で教えてもらいました。

商工会議所のサービスを使うためには、商工会議所の会員にならないといけないこともありますが、必要な時期だけ会員になるということもできますし、税務サービスを受けるとしては格安な費用で収まります。

自営業をこれから始める人や、1人で自営業を始めて間もない人は、費用を抑えながら確定申告をすることができます。
確定申告のために簿記を勉強するよりも、圧倒的に効率よく経理作業ができます。

1人で自営業を始めたばかり時期にやったこと

個人事業主として初期の頃に、確定申告のためにやっていたことを紹介します。

  • 売上の記録をとる
  • 経費をまとめる
  • 商工会議所へ確定申告の相談に行く

売上としては月50万円〜100万円ぐらいの頃だったと思いますので同じぐらいの方のご参考になれば。
経費については、固定されている経費があればピックアップしておくと確定申告の時に自分が楽になります。
難しいことは商工会議所で質問したりして、やってもらっていました。
売上が増えるにつれて、仕事も複雑になってきたので今は顧問税理士さんにお願いしています。

1人で自営業を始めるときに簿記の知識は必要か?

私の経験上では、必要ないと思います。
1人で自営業をゼロから始めるとき、最優先すべきなのは売上を増やすことです。
経理のことを心配するのは、もっと売上が大きくなってからで良いと思います。

そろそろ税理士さんにお願いしよう‥と決心するタイミングが来るので、それまでは売上を大きくすることに集中したらいいというのが私の考えです。